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ホームヘルパー2級講座受講体験記(実習編) ・ホームヘルプサービス同行訪問 〜訪問介護サービス事業者での実習〜 その2 |
![]() さすがに二日目はゆったりした気分で実習に取り組むことが出来ました。 行き先も分かっているし、ヘルパーステーションの雰囲気も分かっているし、全く初めての場所と、たった一度でもいった場所というのは、ここまで印象が違うものか!と、実習に行くために乗った電車の中で思いました。 この日も、同行訪問当日と同じく、晴れ。 雨が降ったらカッパを着て自転車に乗る、と聞いていたのでほっとしました。 8時過ぎにはヘルパーステーションに到着。8時半に来るように言われていましたが、少し早めにヘルパーステーションに入りました。 今日も担当は山本さん(相変わらず勿論、仮名)と聞かされます。これもまたまたほっとしました。 このヘルパーステーションはユニフォームがあります。白いジャージ。白いジャージっていうのはヘルパーステーションのユニフォームによくありますよね!清潔感があっていいと思います。黒だと暗いかも・・。でも、「訪問介護」の業務を考えると、白いユニフォームは汚れて大変ではないかとも思ったり。 今朝はユニフォームをじっくり眺める余裕もありました(同行訪問一日目はそんな余裕さえなかった)。 さて、それから。 ヘルパーステーションでは朝の打ち合わせなどが行われ、その後、私は、山本さんから出発の声が掛かるまでヘルパーステーションの中で机に座り、今日の参考資料を拝見。 今日は先日の同行訪問一日目と異なり、周囲の様子がよく分かります。出発までの少しの時間、このヘルパーステーションの責任者の方や、他のホームヘルパーさん達とも色々とお話をしました。 ふつうのたわいない話をしていたのですが、あるホームヘルパーさんがその責任者の方に、ある登録ヘルパーさんの悪口?不満?のようなものを話し始めました。 どうやら、色々とトラブルの多いホームヘルパーさんらしいのです。 むむむむ、こういう話を私が聞いていいのか分からないのですが、私たちの話に割って入ってこられたので、そりゃ私の耳にも入ります。 どうやら、その人はとても態度が悪いらしい・・。 ヘルパーステーションでも失礼な口の聞き方をするし、ロッカーの扱いも雑である、などなど。先輩に教えてもらう、という態度が全くないそうなのです。というより、まともな会話が成り立たないらしい・・。 でも、利用者さんから「あのホームヘルパーを辞めさせてくれ!」とまでは言われていないそうなのです。そして、やはり、ホームヘルパーというのは働ける時間帯が少ないなどという理由で、ホームヘルパーを辞めていく人も多く、せっかくヘルパーとして働いてもらっているのであれば、ホームヘルプの仕事を続けさせるしかない、本当は辞めて欲しいけど・・とのことで・・。 責任者の方も、山本さんをはじめ、他のホームヘルパーさんたちも、ぱっと見、安易に人を非難するタイプの人に見受けました。まあ、一日、二日しか会っていなくて、実習生の私の印象ですから、実際のところは分かりませんが・・。 それでもそれだけ「人がすぐに辞めていく」「定着率の悪い」職場の人であれば、余計、スタッフの人達が安易に登録ヘルパーさん批判することはしないはず。そういうことには敏感なはず。 せっかく登録してくれたヘルパーさんを容易クビにしたいとは言わないと思うんです。なので、相当なものなのかなと・・・。想像の域を出ませんが。 それはさておき、出発の時間です。 今日は高齢者のご夫婦のお宅へ。 旦那さんは体が不自由でした。奥様は痴呆が進んでいるとのことでした。 このお二人の宅での仕事内容は、生活援助。調理と家事(洗濯物を洗って干し、部屋に掃除機を掛けるなど)。 今日は料理の手伝いをすることに。 ・・・ですが、私は料理が苦手。 野菜を切るため握った包丁の手もぎこちなく(笑)。山本さんの苦笑を買いました(笑)。味付けもどうしていいか分からず、いちいち山本さんに聞いてしまい、「料理の勉強をした方が良いよー」とのアドバイスを頂き・・・(笑)。 まあ、実力がないんだから指摘されても当然。と笑ってごまかすしかかなったのでした・・。 洗濯物を干す時は、一枚一枚、数回に折り、パンパンと叩きます。こうすることで、乾いた時にしわが少なくなるのです。 感動! ・・・こういうことに感動していていいんでしょうか(笑)。普通、常識ですよね(笑)!! 掃除機をかける手伝いもしましたが、さすがにこれは難なくクリア。四角い部屋を丸く掃除機をかけたりはしませんでした(笑)。 その後、2軒目のお宅へ。 この方は70代の独居の女性でした。旦那さんは数年前に亡くなられ、今は独居。娘さんが一人いるが、遠方に嫁いでいるそうです。そして、要介護度は1。 痴呆が最近、進んでいるそうなのですが・・・。ちょっと話している分には全く分からないのです。どこがどう痴呆の影響を受けているのか?? ですが後から山本さんに聞いたところによると、時折、奇異な行動をされるそうな。一見、会話が成立しているように見えるが、後から全く同じことを何度も繰り返したり。 そしてガスの管理が甘いこともあるそうです! これは、恐ろしいですね・・。火事につながります。全て電気にしたいと娘さんは考えておられるそうです。その方がいいですよね、うんうんうん、と納得。 この利用者さんのお宅では、軽く掃除をして終わり。 は?という位、あっけなく終了。 その後、山本さんと自転車でホームセンターに寄りました。ヘルパーステーション用に買い出したい物があったそうで。荷物は私が自分の自転車にくくりつけて走りました。とても有り難がられました(笑)。 その後、事業所に帰りました。 介護実習の記録用紙にコメントを記入後、担当者と責任者の方の印鑑を貰い、いよいよ同行訪問は終了。 1日目も2日目も、移動時間や待ち時間には山本さんと沢山のお話をしました。 山本さんは元保育士でした。ベテランの保育士。保育士のかたが退職されて高齢者福祉、障がい者福祉の仕事を始める方も多く、よく出会うのですが、山本さんもそんな一人でした。私も保育士資格を持っているので、そういう話でも盛り上がりました。 その後、ヘルパーステーションの責任者の方や山本さんに、「うちのヘルパーステーションで登録ヘルパーとして働いて欲しい!!」とお願いされました。 びっくり。 その時は、勿論、ホームヘルパー2級の学校に行っている最中でしたし、そのヘルパーステーションは私の家から驚くほど、遠いのです・・。 仮にそのヘルパーステーションで仕事を始めたとすると、徒歩と電車を組み合わせて勤務先に出向くこととなるのです。それは無理です。残念ですが・・・。 ただ、それでも、山本さんには特に引き止められ、みんなに説得されたのです。こういう風な青田買い!?っていうのは結構あるのかもしれないですねー。人材不足なら余計に。実習生をホームヘルパー2級の学校卒業後、すぐに雇う、っていうのは、合理的かと(笑)。 むむ〜、人手不足もあるだろうから、こうやって実習生に声を掛けるということもあるのでしょうね。ですが、現実化するのはとても難しく。申し訳ないけれど、現状を考えると無理です、と伝えました。 せっかく誘っていただいたのに、申し訳ないけれど・・。 でも、そういう風に声をかけていただくは、もう、すっごく嬉しかったのです。実際雇ってみて、私が登録ヘルパーとして仕事を始めてみたら、「この人駄目だ・・」となったかもしれませんけどね〜(笑)。 ですが、このときのことは今でも忘れられないのです。嬉しいです。私の印象が悪くはなかったのね、と思えるので・・。 そんなわけで、ホームヘルプサービス同行訪問は終了しました。 実習内容を考えると、やはり他の実習と比べて一番リラックス出来たかなと思うのです。つまり、楽だったんですね(笑)。 それに何より、人様のおうちは色々あって面白かったなあ(笑)。どのおうちも古かったですが、私は元々古い家が好きなので・・。 それぞれに趣きがあって、素敵でした。 昭和の日本を思い出す、っていう感じで。 そしてヘルパーステーションの方々もいい方々だったです。 実習日は二日とも天気がよく、風が吹いていたから、余計にさわやかな印象があるのかもしれません(笑)。 在宅介護の仕事への興味が増した、いい同行訪問でした。 |