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「同性介護」が基本? 〜ホームヘルパー (訪問介護・在宅介護)体験記〜 |
介護は「同性介護」が基本と言っていても、在宅介護の仕事を長くやっているとそういうわけにもいかないです。女性の利用者さんだけというわけにはいかない。
施設の仕事での異性の介護なら構わないけれど、在宅の仕事、1対1の仕事では、異性の介護はやりたくない!と在宅の介護を辞めた知人もいます。ホームヘルパー2級の資格をとり、さあ頑張るぞ!と張り切っていたのですが・・・。 う〜む。気持ちは分からなくもないのですが。 ホームヘルパーをしている人は女性が多く、男性は少ない。 利用者さんは当然女性も男性もいる。 ということを考えると、女性のホームヘルパーが男性の利用者さんのところに行くのは当然かもしれません。 というわけで今は私も男性の利用者さんの仕事があります。言っても内容的にはこれまでの仕事と大差ないのですけれどね。 最初はどんなものか!?と思いましたが、 取り越し苦労でした(現時点では)。 ある男性で、高齢者の利用者さんは、ある内部疾患をお持ちの方です。そして、足が不自由な方です。 外出する時は杖をついて歩かれます。 家の中では家具などをつたって歩かれます。 足は不自由となりましたが、 極力外に出るようにされています。 これはすごくいいことです。 ご本人が歩くのが嫌いだと、どんどんどんどん足は弱まります。なので極力歩くことをおすすめしています。歩く速度はゆっくりです。いわゆる健常者の人の歩くスピードの半分、といったところです。 ところで、私はとても歩くのが早いのです(汗)。 一人で歩く時は冬でもじんわり汗をかく位の速度で歩くのは普通なんです。なので、日頃誰かと歩いていても、気がついたら自分だけが遥か先の方を歩いている、ということが日常茶飯事なのです。 さすがに仕事の時はそうならないように気をつけていますが・・。ですが、この方と外を歩くときも、気がついたら私が先に行ってしまいそうになることがあります。気をつけないといけません。 その男性の利用者さんは、梅や桜が大好きでいらっしゃいます。 私たちが外出する時は、いつも明確な目的があって外出をしているので、梅や桜を愛でる、という機会はあまりありません。のんびりお散歩をする機会というのはないのです。そのための時間はありません。 それでも私たちは、日頃から、梅や桜の話を沢山します。その利用者さんは沢山の名所をご存知です。京都の名所も色々紹介してただきました。 この方は一般企業で長くデスクワークをされていた方です。役職にもついておられたようです。いつもキチッとした服装でいらっしゃいます。 この利用者さんが病気に倒れ入院された時、お見舞いに行ったのですが、その時くらいでしょうか、比較的「リラックスした」服装でおられたのは・・。 それでもダラダラした格好ではなかったです。きちんとした大人としてのプライドをお持ちの方なのです。ダラダラしている私とは大違い・・・!尊敬します。 この方の仕事を始めてからの感想は、男性の利用者さんは、女性の利用者さんとはまた違った面をお持ちだなあ・・ということです(人によるとは思いつつも)。 最初は躊躇していた異性の利用者さんのお仕事なのですが、今は始めてよかったと思っています。そう思えたのは、この利用者さんのお陰です。 最初は、すごく躊躇したのですが・・。 始めてみると心配するほどのことはなかったです。 ここでもやはり、「相性」ということが問題になるとは思うのですが・・。ですが長く在宅介護の仕事をしている介護士さんに言わせると、「男性は女性ほど好みがうるさくない」とのこと(笑)。 それは、分かるような気がします・・。もしかすると実際は、女性の方が男性より色々あって大変かもしれませんねえ〜・・ぼそっ(笑)。 |