ある知的障がいをお持ちの利用者さんと週末に外出する事になり、時間の打ち合わせをした時の話です。

お母さんは「利用者さん本人と話をして欲しい」とのことで、利用者さんに時間を決めてもらう事に。

外出時間はご家族が時間を指定される場合もあるんですが（私達の帰宅時間によっては、ご家族が不在の場合もあるので）、できるだけ決められることは本人に決めて欲しいとの思いがご家族にもあります。

日頃の生活の中では、利用者さん本人が予定を決めて出かける機会がないから、というのも理由の一つのようです。ガイドヘルパーと出かける時は自分で色々なことを決めて欲しい、という思いからのことのようです。

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その日は重大な用があって出かけるわけではなかったので、「時間は何時からでもいいですよ。何時にしましょうか？」ご本人に時間をお聞きしました。

すると、「10時45分に来てね」とのことで。

この方は「休日、出かけるなら10時から11時までに出発」というのが気に入っておられるのです。今までの依頼時間も「10時半」というのが一番多かったです。12時以降っていうことは一度もなかったです。

例えば、週末、私が朝のホームヘルパーの仕事をしてからでないと、その利用者さん宅にお伺いできない場合がありました。

で、「到着時間が１２時過ぎます」・・と伝えると、その日の外出がキャンセルになりました（笑）。「まりん姉さんは忙しいから今度ね」となりました。

この利用者さんの場合、どうしても出発は10時から11時までの間が良いようです。それと、その日だけは、自分のためだけに予定を空けて欲しい、という気持ちもおありなのかな・・と思います。

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そういうこだわりって、私もあるなーと思います。

私の場合で言うと、毎月一度「銀行まわり」をすることがあるのですが、その銀行に到着する時間がいつも必ず10時半から11時の間なのです。毎回毎回なーんにも意識せず家を出るのに、この半年間ずっとそうなんですよね（笑）。昼からとか絶対に行きたくないんです（笑）。何故か？自分でも分かりません（笑）。

この利用者さんにとっても「この時間に出発しないと休みの日の予定が狂う」ということなのだと思います。

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でその日は「10時45分」に私がお宅にお伺いすることに。

普通は「45分」という半端な時間に到着っていう仕事は少ないんですよ。バスや電車の時間に合わせてその時間に来てね、っていうことはあるんですが。

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ちなみに、場合によっては時間を決めることでもめることがあります。

ある知的障がいをお持ちの方の人と、前の週に待ち合わせ時間を決めた時のこと。

外出予定日の前日、深夜23時くらいになって、明日の時間の変更の知らせが来ました。

何故か家族で喧嘩をし、大揉めに揉めたそうで・・。その内容は「明日の時間変更するかもしれない」という知らせです。元々の出発は、朝9時と聞いていました。ですが家族で喧嘩をしたので、その時点で時間は決められないから、とのことでした・・。

で、何故、私との外出予定時間が変わるかは分からなかったのですが（説明はなかったです）。

大体、ガイドヘルパーの仕事の場合、当日になっても予定が色々と変わるので、臨機応変に対応するように努めないと、ガイドヘルパー自身が精神的に辛くなるかもしれません。

前日になっても、当日の朝になっても予定が決まらないと言うのは、精神的にきついこともあるんですが、「予定は未定」と、いつも思うようにしています。