HOME>私の真似をしたがる利用者さん 〜ガイドヘルパー(移動介護)体験記〜
![]() 私の真似をしたがる利用者さん |
数年来のお付き合いになるある20代の利用者さんがおられます。知的障がいと身体障がいの両方をお持ちの方です。
私たちは、週末よく一緒に外出をします。 スポーツがメインですが、他にも色々。 彼女の買物に付き合うこともあります。 そして、最近変化に気付きました。 どうも私の真似をすることが彼女の中でのブームなのです。 黒の帽子を買えば、次に会う時は黒の帽子をかぶってこられます。小さなハンカチを持てば次に会う時は小さいハンカチを・・。 私がデジカメを持てば、デジカメを持って来られます!ひえーっ。 デジカメを持ってこられた時は、一緒に並んで風景の写真などを撮っています。 そういことが増えたので、会う度に、私は噴出してしまうのです。だって、私のことをかなり意識されているなあと思って。わははははは。 お母さんには、「まりん姉ちゃんが持っているから私も持つ!」と言っているんだそうです(笑)。つまり、その度に買ってもらっているらしい・・。 デジカメは元々、家にあったそうで、よかったけど(笑)。 私は基本的に無駄な物は持たないようにしていますし、仕事の時はなおさら。グッズにはこだわっていますので(笑)、マネをしていただいても失敗はない!と信じてはいるのですが。 なんかもう・・ すごーく可愛らしいです。 20才を過ぎた女性に対して、「かわいいーっ!」と言うのは失礼なのかもしれないですが、・・・・可愛すぎるっ。 私の持ち物にも、いちいち興味があるらしく、 じーっと観察しておられます。 「それ、何?」とよく聞かれるのですが、 そういう風に、彼女が特別に意識した物は、 次に会う時、必ず持って来られます。 最近特にそういうことが増えました。 ガイドヘルパーの仕事は、外出援助、外出介助をすること。利用者さんの「ヘルパー」ではあるのですが、こういうことがあると、つくづく、利用者さんの、「お姉さん」「友達」という役割を担っている場合もあるなあ・・と思うのでした。 これって、年の近い利用者さんのガイヘルをされている方には同感していただけるかも知れませんが。 逆に言うなら、どれだけいい援助をしようと思っても、お相手の利用者さんが「友達」として見てくれない場合、ガイドヘルパーの仕事がない、ということもありえます。 そういう経験もありましたよ。10代の女性が同い年のガイドヘルパーさんを求めておられて。 ・・なれないわーっ(笑)! 結局、その後、すごく年の近い方を見つけたらしい。 このサイトでも何度も経験談として書いていますが、この仕事、「相性」が全て。全ては言い過ぎかなあ・・とも思うのですが、ほんと、そう思います・・。 |