HOME>大きなボタンにして欲しい〜ホームヘルパーの仕事(訪問介護・在宅介護)体験記〜
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■小型化する電化製品・・障がい者の方のニーズに合わず・・
毎年毎年様々な家電、電化商品が発売されていますが、大きさはどんどんどんどん小さくなっています。
どんな物でも、サイズが小さくなっていっています。 小さいことがいいことだ、みたいな風潮がありますし、ブームだとも思います。 携帯電話も昔は黒電話並みに大きかったそうです。そして次はお弁当箱くらいの大きさになり、今や手のひらサイズになりました。 パソコンだってそうですよね。 昔はとてつもなく大きかったみたいですよね。 それが机における程度のものになり、 そしてノートパソコンになり! モバイル用ならもっともっと小さいですし。 色々な電化製品が小さくなっていく理由は 日本の住宅事情(狭いっ)もあるでしょうね。 例えば、コンポも小さくてスタイリッシュなものが流行っていますよね。私が数年前に買ったコンポも小さいです。 大きな家にお住まいの方なら大きなコンポを置けるけれど、家が小さくて狭かったらそれは難しいですからね。 ■どんどん小さくなる家電製品 初めてアメリカに行った時にそれを感じました。 アメリカの物は何でも大きい! アメリカの家って大抵日本の家より大きいですもんね。大きくても広い家に住んでいれば家電、電化製品に限らず、サイズが大きくても問題にならないですもん。 例えば、アメリカで布団圧縮袋が売れているとは聞いたことがないですし(笑)。隙間用家具が売れていると言うのも聞いたことがありません・・。 アメリカでは日本ほど、サイズを小さくして欲しいというニーズが少ないから、サイズは変わらずなのかなあ・・と思いました。 テクノロジーが発達すれば、そのテクノロジーを終結させてどんどんどんどんコンパクトなサイズの物を作ることが可能になるから、サイズが小さくなっていくのでしょうか。 大きいサイズの物は「不恰好」というイメージもあります。少し話がそれますが、ウェブサイトだって、デザインを追及していけば文字がどんどん小さくなりますよね・・。 ですが、どんなものでもサイズが小さくなると操作がしづらくなる場合もあります。 例えばリモコン。小さなリモコンの小さなボタンは押しにくいです。 そして携帯電話! 昔むかしの携帯電話ならボタンが大きかったらしいですが、今では凄く小さいです。携帯電話が小さいんだからボタンも小さくて当然でしょうが・・。 小さいコンポのボタンも小さいですね・・。 ある身体障がいをお持ちの利用者さんの悩みは、 「電化製品のボタンが小さい」こと。 これは切実な悩みです。 ボタンさえ大きければ操作できるのに、といつも愚痴を言っておられます。 この利用者さんの場合、本当に、ボタンの大きさだけが問題なのです。 この利用者さんはいつも言っておられます。 「メーカーの人は、高齢者とか障がい者の人のことは考えていないのか?」 考えてなくはないと思いますが、主にターゲットにしている購買層のニーズに合わせざるを得ない状態なんでしょうね・・。 この利用者さんは電化製品を購入する際、とても苦労されています。何でもかんでもサイズが小さくなり、ボタンが小さくなりすぎて操作が出来ない物が多いから。購入前に諦めないといけない場合がとても多いのです。 ■身体障がいをお持ちの利用者さんのある挑戦 大きなサイズの物は廃番になっていく場合が多いのです。今後発売される製品のサイズが大きくなることは・・あまりないかも。期待できそうにないです。 この利用者さんは、自分への挑戦!の意味で、サイズの小さい電化製品を購入されましたが、すぐに使えなくなりました。 私もそばで見ていたんですが、10回やっても20回やっても「停止」ボタンが押せなかったです。とても残念そうでした。 最近いいなと思ったのは、ツーカーの携帯電話です。高齢者用の携帯電話。メール機能もついていない、すごくシンプルな電話。説明書もないものです。テレビCMでもよくやっているのでご存知の方も多いと思いますが。 ■超超超高齢社会なのだから・・ 日本も今後、超超超高齢社会になるわけですし、 電化製品も「程よい大きさ」の「使いやすい」デザインの物が増えて欲しいと思います。
私達だってずっと若いわけじゃないです。すぐに老後がやってきそうです。そのときには便利な電化製品を使いたいです。電化製品さえ扱えれば自立生活が可能、っていう場合も多いと思うんですよね。 だから、少しくらいサイズが大きくて格好悪くても使い勝手が良い物がもっともっと増えて欲しい。これ以上コンパクト化しないで欲しい。切に願います・・。 |