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杖の効用

〜ホームヘルパー
(訪問介護・在宅介護)体験記〜


杖を使ってゆっくり歩く利用者さんがおられます。

杖がなくても、「ゆっくり」であれば歩けるのですが、ある時期から杖を使って歩くようになりました。

その高齢者の方は、杖をついて歩く、ということに大変抵抗があったそうです。元々、さっそうと歩く方で体力にはそれなりに自信があったそうです。

杖をついて歩く=すっごい年寄りというイメージが若いときからあり、そうはなりたくなかったとか・・。

ですが、そうやって無理をして杖なしで歩いていて、転倒すること、数回!!

余りにも恐ろしいので杖をついて歩くようになったそうです。

「杖なしで歩くのは、断念したんだよ」と少し寂しそうにおっしゃっていました。

杖をついている理由は、勿論、足腰が弱ってきたから杖なしでは歩けなくなった、というのこともあるのですが、「周りの人から倒されないように」、予防のために、そうしているのだとか。

予防???何で??

何で周りの人がその方を「倒す」のか??

私は一瞬何のことか分からなかったです。

その方がお住まいなのは、結構な田舎。

道も広く平坦な道が多く、そういう道で、誰がその利用者さんを「倒す」のか?いたずら?は??

と思ったんですが、そういうことではないらしい。

その方は、お孫さん達と一緒に街に出ることが結構あるらしいのです(知らなかった)。街の中、人ごみの中では、後ろを歩いている人がその利用者さんを押していまうことがあるとか。勿論、その人たちだって、故意ではないですよっ。

ううむ〜、確かに人の多いところでは、すっごく混雑しているところでは、そういうことがありますよねえ。

大阪市内では確かに私もそういう経験があります。
私でも怖い時があります。

例えば、大阪梅田、JR大阪の前の大きな信号(分かってくれる人はいるでしょうか(笑)??)。いつもすごい人で押されることなんて日常茶飯事。
ゆっくり歩いて渡る、なんてこと許されませんもん。

そういう時、杖をついていたら絶対に後ろから押されることはない、そうで。杖をついている人を押すことはない、でも杖をついていなければ後ろから押される。そして転倒して足の骨を折ることもあると。

なるほどなあ〜と思いました。

そういうとっさの時のことを考えると、
好むと好まざるとにかかわらず「体が不自由であるということを分かりやすく」表現しておく方がいい場合もありますね。

「見た目、特に障害がなさそう」な障がいをお持ちの方が外で苦労する、という話はよく聞きます。

例えば精神障がいをおもちだとか、内部機能障害をお持ちの方などの場合ですよね。

外出先で自分の状況を瞬時に周りの人に分かってもらう、というのはほぼ不可能ですもんね。車椅子にでも乗って出て行けば分かってくれるのか!分かりやすく障がい者だと演じないと分かってくれないのか!と怒っている人もいました。

こういうところにも日常生活におけるバリアを感じてしまいました・・。


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