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子ども扱いしないで 〜ホームヘルパー (訪問介護・在宅介護)体験記〜 ![]() |
■子ども扱いしないで
ホームヘルパーやガイドヘルパーの仕事中に、利用者さんから色々な本音を聞くことがあります。本音は、一緒に外出している時よりも、家に居る時に聞くことが多いです。 私達でもそうですよね、友達とどこかに遊びに行ってしまうと、いわゆる中身のある話は全くできなかったりします。 先日、遠方から友達が関西に遊びに来たので一緒に神戸に行ったんです。神戸で宿泊もし、1泊2日ずっと一緒にいましたが、中身のある話が出来たのは、夜遅く、ホテルでお風呂上がってからでした。 以前から、数人の利用者さんから聞く言葉。 利用者さんの自宅でよく聞く言葉。 「子ども扱いしないで!」 見た目が若く見える利用者さんは多いです。 例えば、ある障がいをお持ちの利用者さんの話。 20代の方ですが、見た目はかなり若く見えます。実年齢より、10歳以上若く見られる場合もあります。そして大変小柄でいらっしゃるので、ますます若く見えるのです。 日頃、道ばたで、小学生や幼稚園児にからかわれることがあるのだそうです。利用者さんのお母さんがそう話しておられました。 背丈が小学生や幼稚園児より低い場合があり、からかわれたり、ひどい時は押されたり・・。 ひどく傷つくそうです。そりゃあそうです。 見た目が若くていいですね、という話ではないです。 先日、手をつなげない間柄という話を書きましたが、こういうこともあるので、安易に利用者さんと手をつなぐことも私はしないのです。親が、お姉ちゃんが、子供をつれて歩いているみたいになることを利用者さんが好まないからです。手をつながないと歩行が難しい方や、利用者さんがそれを求めておられるなら別ですが。 勿論、それはそれ!これはこれ!で思い切り甘えてこられる方もおられます。 上記の利用者さんは、ご自身が通っておられる通所の作業所の中で、リーダー的存在です。 特に仲の良い周りの仲間達の中で、一番年齢が高いのだそうです。 みんなより、一つ年上だということで、「私がしっかりしなきゃ!」と思っておられるんです。 そういう気持ちでおられるのは、日頃の会話の中からも感じられます。仲間のことを話す時、「あの子が」という風に話すから。年下の子だから、「あの子」なんです(だと思うたぶん)。 私なんて・・年が一つ上でも集団の中でリーダーシップをとろうとは思わないし(無責任・・?)、適当にやってしまおう、リーダーなんて誰かやって〜と思うタイプなので、この利用者さんを尊敬します。 ですが、日頃こういう気持ちでおられるなら、余計に、外で子ども扱いされるのは嫌ですよね。 実際、そういう理由で、外に小学生、幼稚園児が多い時間帯は外出するのも嫌がった時期があったとか。 私のことも「まりん姉ちゃん」と呼んで下さいますが、だからと言ってすごおおおく甘えてこられるわけではないです(ちなみにこの利用者さんのお友達は、出会うと、べちゃ〜〜〜とくっついて来られます。大分違います)。 外にいる人たち、特に子供は、周りの人たちを見た目だけで判断しますからね・・。私が一緒にいるときはこの利用者さんが傷つかないように過ごしたいと思います。 ホームヘルパーやガイドヘルパーとして利用者さんに会うとき、介護なり援助をさせていただく時は、「気持ちに寄り添う」ことが何より大切ですからね。 |